IMV CORPORATION テストラボ 受託振動試験 / テストラボ

主に使用されている規格

自動車部品振動試験規格

自動車部品振動試験規格 ISO 16750、JIS D 1601

現在ほとんどの自動車部品には各自動車メーカの社内規格又は代表的な自動車部品メーカの試験規格が採用されている。世界の市場から部品を調達するためには試験規格の標準化が必要であるとの理由からISO 16750-3:2003 Road vehicles-Environmental conditions and testing for electrical and electronic equipmentが発行された。この試験内容を見るとドイツの代表的部品メーカとビッグ3の一つの社内規格が元になっているように思われる。この規格では車体に取り付ける部品の試験はランダム振動になっている。エンジンに取り付ける部品の試験がサインオンランダムになっているのは先進的であるが、1oct/minの掃引速度では正弦波の制御誤差が大きくなることがあり、制御器はその誤差を知ることができないのでこの点では評価できない。IMVではお客様の了解を得て1oct/minは無視して試験時間22hで数往復するようにしてこの誤差を少なくしてきた。

その後この問題は日本の提案によって、2005年に発行されたIEC 60068-2-80: Test Fi: Vibration mixed mode (【表1】参照)で考慮され、2007年発行ISO 16750-3の第2版では掃引速度が0.5oct/min以下に修正された。【表5-1】にISO 16750の特徴を示す。

2013年10月時点での最新は2012年発行である。2006年3月に自動車技術会 http://www.jsae.or.jp/ から一連のISO 16750を翻訳した規格が発行された。

JASO D 014-1の解説には次のような表明があり時期は明らかではないがISO 16750は、JIS規格になりJIS D 1601は廃止されることが明らかになった。JIS化の予定が決まれば http://www.jisc.go.jp/ に公表される。
2012年6月時点では廃止の予定はない。

ISO 16750とJASO D 014の対応表

ISO 16750-1: 2003 General (※ 2006) JASO D 014-1: 2006 一般
ISO 16750-2: 2003 Electrical loads (※ 2012) JASO D 014-2: 2006 電気負荷
ISO 16750-3: 2003 Mechanical loads (※ 2012) JASO D 014-3: 2006 機械負荷
ISO 16750-4: 2003 Climatic loads (※ 2010) JASO D 014-4: 2006 気候負荷
ISO 15750-5: 2003 Chemical loads (※ 2010) JASO D 014-5: 2006 化学負荷

注)( )内は現行年号である。参照時には注意が必要。

最後に各社の車体搭載機器の正弦波規格の中には、ほとんどの場合出典は明記されていないがJIS D 1601又はJASO D001を参考にして定められたものが多い。その場合、社内規格を見直されることを推奨する。

PDFはこちら

  規格名称 概要
(別ウインドウで開きます)
(1) JIS-D-1601 自動車部品振動試験方法(正弦波振動試験)
自動車の種類・取付状態により、1~4種、A~D種に分類される。
試験の種類は、共振点検出試験、振動機能試験、振動耐久試験(規定振動数加振& 共振点加振)が規定されている。ランダム振動試験化を望んでいる。今年の改正作業では規格内の図に計算値に対する誤差がありグラフの更新が行われる。
(2) ISO-16750-3
(JASO)
自動車部品の国際規格。
ISO-16750-1~5に分類され、一般、電気負荷、機械負荷、気候負荷、化学負荷に分けられる。機械負荷では振動・衝撃試験が扱われ、乗用車、商業車、取付部位により正弦波振動、ランダム振動、SOR、温度複合試験、衝撃試験と試験条件を規定している。TESTⅠとTESTⅡはランダムと正弦波をあわせたSOR試験。
図1,図2,図5 【図1】
【図2】
【図5】
(3) IEC-62660-2 HEV BEV 用Li イオン2次電池のセルの信頼性・誤使用の試験方法。
複合ランダム振動試験、衝撃試験が規定されている。温度条件は、ISO-16750-4。
ランダム振動試験は、ISO-16750-3。TESTⅣの上限振動数1000Hzを2000Hzまで平坦に拡張したものとなっている。衝撃試験は、500m/s2 6ms各方向10回となっている。 ISO-16750-3 Mechanical Shock profile1とレベル、回数は同じだがパルス幅が異なる。ISO は11ms。
図3 【図3】
(4) ISO-12405-1 電動車両用リチウムイオン電池パック・システム試験仕様。
試験は、Vibration Test Part1-Battery pack and system とVibration Test Part2-Electric/electronic devices of battery pack and system に分類されている。
Prat1は200Hzまでの複合ランダム試験。Prat2の試験は、IEC-62660-2と同じ。
図3 【図3】
(5) Freedom Car 米エネルギー省が燃料電池車の開発を推進する計画。
ランダム振動、正弦波振動、衝撃、熱衝撃が規定されている。
図4 【図4】
(6) SAE J2380 Freedom Car 振動と同条件。
図4,図5 【図4】
【図5】
(7) SAE J2464 Freedom Car 衝撃と同条件。
Low_Level 25g-30ms Mid1_Level 35g-51ms Mid2_Level 35g-51ms
(8) UL1642

米Underwriters Laboratories 社が規定している車載用リチウムイオン電池に関する安全規格。温度サイクル、湿度、正弦波振動、落下試験、衝撃試験が規定がされている。

衝撃 : 最初の3msの間に75gに到達して、加速度ピークは125~175g。

図5 【図5】
(9) 国連勧告試験

国連の危険物輸送に関する規制勧告。
(電池工業会 : リチウム金属電池及びリチウムイオン電池の輸送に関する手引書)リチウムイオン電池振動衝撃では、T3,T4として規定されている。

T4 : 衝撃 150g-6ms(大型電池は 50g-11ms)

図5 【図5】

※試験実施の際には規格書本文を必ずご参照ください。

PageTop